FRBのブログ記事
-
2008年12月17日 06:39
FOMC声明
カテゴリー: FRB
FOMCで、FRBはFF金利をゼロ~0.25%にすると発表。
1993年以来、日米の金利差は逆転ということになりました。
大胆な金利の引き下げにも驚きましたが、
注目すべきはその声明文。
いままでには見たことのない内容が
たくさん盛り込まれています。
以下、ロイターからFOMC声明の全文を引用します。
─────────────────
米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日、
フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%とした。
前回の会合以来、労働市場の状況が悪化し、入手可能な指標は
個人消費・設備投資・鉱工業生産が低下したことを示している。
金融市場は依然としてかなり緊張しており、クレジット状況は
ひっ迫ている。全体的に経済活動の見通しは一段と弱まった。
一方、インフレ圧力ははっきりと軽減した。エネルギーなど
商品価格の下落や一段と弱い経済活動の見通しを踏まえ、
FOMCは今後数四半期でインフレが一段と緩和すると予想している。
FRBは、持続可能な経済成長の再開を促し、物価安定を維持する
ために、利用可能なあらゆる手段を用いる。とりわけFOMCは、
弱い経済状況により当面、異例に低水準のフェデラルファンド(FF)
金利が正当化される可能性が高いと予想する。
FOMCの政策の今後の焦点は、公開市場操作をはじめとするFRBの
バランスシートの規模を高水準に保つ手段を通じ、金融市場の機能を
支え景気を刺激することに置かれる。すでに発表したとおり、FRBは
モーゲージ市場と住宅市場を支援するため、今後数四半期の間に
機関債やモーゲージ担保証券(MBS)大量に買い入れる。
また、状況に応じて、機関債やMBSの購入を拡大する用意がある。
FOMCはさらに、長期国債買い入れの潜在的メリットを評価している。
家計や中小企業向け与信を促すためにFRBは2009年初めに
ターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)も実施する。
FRBはクレジット市場や経済活動を一段と支援するため、バランス
シートの活用方法を引き続き検討する。
今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、カミング
(NY連銀第一副総裁)、デューク、フィッシャー、コーン、クロズナー、
ピアナルト、プロッサー、スターン、ウォーシュの各委員。
関連措置として理事会は全会一致で、公定歩合を75ベーシスポイント
引き下げ0.5%とすることを承認した。この措置をとるにあたり、
ニューヨーク、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、ミネアポリス、
サンフランシスコの各地区連銀理事会の要請を承認した。
理事会はまた、所要・超過準備預金の金利を0.25%に設定した。
原文はこちら。
-
2008年12月10日 06:23
ビッグスリー救済にバーナンキはNO?!
カテゴリー: FRB
バーナンキFRB議長は、ビッグスリー救済に対して
消極的な姿勢を示したようです。
ドッド上院銀行委員長にあてた5日付の書簡の中で
「議会が支援を積極的に検討した結果、
実施しないと決定した案件については、
FRBは融資を行うことに極めて消極的になる」
と述べていることが明らかになりました。
「十分な担保を有しているとしても、
自動車メーカーへの融資は(FRBの)政策からの
大幅な逸脱を意味する」とも指摘しています。
政府が支援法案で合意できなかったとしても
FRBには頼ってくれるな、ということですね。
金融機関は助けても、
製造メーカーまで助けてあげられないよ、
それは政府がやることでしょ、
と予防線を張ったわけです。
そりゃ、FRBが政府のできないことを
なんでもかんでも肩代わりしていたら大変なことになるでしょう。
FRBのバランスシートは劣化し、ドルの信認を揺るがしかねません。
ビッグスリーは、政府に頼るしかなさそうです。
今週中には目先の道筋は見えてきそうな感じですが、
長い目で見て、本当に存続できるのかしら。
-
2008年11月28日 01:42
FRBが25日に発表した追加金融対策の詳細
カテゴリー: FRB
米FRBは25日に
最大8000億ドルにのぼる追加の金融対策を発表しました。
最近、金融対策の発表が相次いでいるので、
なんだかわけがわからなくなっていますが、
これは財務省ではなくFRBの発表ですのでお間違いなく。
でも、財務省のかわりにFRBが
あらゆる資産をガンガン引き受けている姿を見ると
すごい!と思う一方で、資産の劣化に対する一抹の不安も。
そして我ら日銀の危機意識は大丈夫なのだろうか、
という心配も湧いてくる今日この頃であります。
以下、ロイターニュースからの引用です。
/////////////////////////////////////////
米連邦準備理事会(FRB)は25日、消費者向け貸し出しの促進
を目的とした最大8000億ドルの追加金融対策を発表した。
追加対策の大半は、住宅ローン市場の信用収縮の緩和に使わ
れる。また、消費者向け貸し出しに重要な役割を果たす資産担
保証券(ABS)市場の活性化を促すため、ターム物資産担保証
券ローンファシリティー(TALF)も創設される。
以下はFRBが発表した追加対策の詳細。
◎FRBは、政府系住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫
(ファニーメイ)
と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック) 、および 米連邦住宅貸付銀行(FHLB)12行が発行する債券(訂正)を、
総額1000億ドルを上限に買い入れる。買い入れ開始は来週。
FRBのプライマリーディーラーを通じた競争入札方式で行われる。
◎FRBは、ファニーメイとフレディマック、および政府系金融機関
の連邦政府抵当金庫(ジニーメイ)が発行・保証した住宅ローン
担保証券(MBS)を総額5000億ドルを上限に買い入れる。年
内の買い入れ開始を目指す。(注:ファニーメイとフレディマックは
9月に政府管理下に置かれたが、ジニーメイは当初から政府が
全額出資している)
◎政府系住宅金融機関(GSE)の債券と住宅ローン担保証券
(MBS)の買い入れは、今後数四半期にわたり継続される。
◎FRB傘下のニューヨーク連銀は、新規消費者ローンと小規模
企業向けローンを裏付けとしたトリプルA格付けのABSの保有
者に対し、最大2000億ドルのノンリコース融資を実施。融資の
資金として財務省が200億ドルを拠出。
財務省が拠出する200億ドルは、先に発表された総額7000
億ドルの不良資産救済プログラム(TARP)で賄われる。
財務省によると、自動車ローン、教育ローン、クレジットカードロ
ーンなどを裏付けにしたABSの発行額は2007年は2400億
ドルに上ったが、今年10月には新規発行はほぼ皆無となった。
◎ニューヨーク連銀は、同融資制度のもと、担保として差し出さ
れる証券の担保価値について一定の割合を差し引く「ヘアカット」
条項を適用。
◎ニューヨーク連銀は、同融資制度のもと、毎月一定額の融資
を実施。融資先は毎月競争入札で決定される。入札は封印形
式。入札の最低金利スプレッドは同連銀が設定する。
◎創設されるTALFからの収入は、先ずニューヨーク連銀の融
資の返済、および利子の支払いに優先的に充てられる。次い
で財務省がTARPから拠出する200億ドルの資金の返済に充
てられる。両者への返済を終えた後に残った収入は、ニューヨ
ーク連銀と財務省の間で折半する。
-
2008年11月22日 06:41
次期財務長官にガイトナーNY連銀総裁指名
カテゴリー: FRB
NBCテレビが報じたところによると、
オバマ次期大統領は財務長官に
ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁を指名する見通し、とのこと。
正式な発表は24日の予定だそうです。
ちなみに、今日のNY株式市場は
この報道を好感したようです。
Timothy F. Geithner
(FRB HPより)
-
2008年10月30日 06:22
FOMC声明全文
カテゴリー: FRB
先ほど発表されたFOMCの政策金利、
大方の予想通り0.50%の利下げで1.00%に引き下げられました。
FOMC声明文は以下の通りです。(ロイターより)
────────
米連邦公開市場委員会(FOMC)は29日、
フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準を
50ベーシスポイント(bp)引き下げ、1.00%とした。
経済活動のペースは、主に個人消費の落ち込みにより、
著しく減速したもよう。過去数カ月間に民間設備投資と
鉱工業生産は弱まり、多くの国での経済活動の減速は
米輸出の見通しを抑制している。さらに、金融市場混乱
の深刻化は、家計や企業の借り入れ能力を一段と低下
させることもあり、支出を一段と抑制する公算が大きい。
エネルギーなど商品価格の低下や一段と弱い経済活動
の見通しを踏まえ、FOMCは今後数四半期でインフレが
物価安定と一致する水準に緩和すると予想している。
本日の利下げ、中央銀行による協調利下げ、異例の
流動性対策、金融システム強化に向けた当局の措置を
含む最近の政策行動は、時間とともにクレジット状況を
改善し、緩やかな経済成長への回帰を促進する一助と
なるだろう。それでも成長への下振れリスクは依然存在
する。FOMCは経済・金融動向を慎重に監視し、持続
可能な経済成長と物価安定を促進するため、必要に
応じて行動する。
今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、
ガイトナー副委員長、デューク、フィッシャー、コーン、
クロズナー、ピアナルト、プロッサー、スターン、ウォーシュ
の各委員。
関連措置として理事会は全会一致で、公定歩合を50bp
引き下げ1.25%とすることを承認した。この措置をとる
にあたり、ボストン、ニューヨーク、クリーブランド、サンフ
ランシスコの各地区連銀理事会の要請を承認した。
────────
原文はこちら
FRB 「FOMC statement」


