今日のネタ


為替 遊朗

2010年2月23日

これからは為替ディーラー?

先週、乱人がここで書いていました。確かに国の数だけ通貨は存在し、その通貨同士の交換は必要なので、為替取引自体は世界が統一国家にでもならない限り消えることは無いでしょう。

 

基軸通貨ドルの凋落も資金シフトの流れをいやおう無く後押ししますからそこに商売は成り立つでしょう。しかし、為替ディーラーのポストは確実に減ってるみたいです。どうしてなんでしょうね?

 

その昔、ディーラーと言えば株でも債券でもなくなぜか為替と思われていた時期が確かにありました。写真週刊誌が芸能人との密会をスクープされた金融関係者が「外資系銀行の為替ディーラー」なんて書かれたこともありました。(実際には為替の方ではなかったそうですが)

 

勝ち負けの出入りの激しさが華やかさにデフォルメされてしまっていた感が否めません。実際には株や債券のディーラーの年収のほうが巨額だったりするんですけどね。

 

話が逸れましたが、為替って出入りの激しい相場なもんですから、短時間で稼げる代わりにあっと言う間に大損しちゃったりします。バブルで金回りの良い時は「収益チャンス」とこぞって参入するわけですが、今のような景気だとこの出入りの激しさが「収益のブレ」となるために経営サイドの見方がころりと変わってしまうのでしょう。

 

24時間動き続ける為替市場ですからこれをカバー仕切れなければ意味がありませんが、北米、アジア、欧州の3拠点に一箇所ずつディーラーを集約すればおおよそカバーが可能ということで、ニューヨーク、シンガポール(または香港)、ロンドンを各地域の拠点とし、それ以外の地域にはカスタマーしか配置しないなんていう金融機関が多くなっています。結果的にこと東京市場では為替ディーラーの数減っちゃっているようなんです。

 

さらに、ヘッジファンドなどで流行っている電子知能を駆使したトレード。実際現在のインターバンク市場のシェアの殆どをEBSという電子ブローキングシステムが占めているため市場参加者と市場を結ぶのに人を介在させずとも成立させられる状況も出来上がってきちゃいました。

 

細かいことを言えばそう簡単ではないのですが、極論してしまうと外国為替業務をコストセンターとして割り切ることも出来ちゃうかもしれません。まあ所詮は極論なのでその危険性は限りなくゼロに近いですが今の状況は決して昔のバブルの頃のような方向には向いていないことは確かです。

 

もうひとつ東京固有の問題を言えば、個人資金の海外投資が増えているように言われていますが、円資金を丸ごと海外に投げて運用させているものが結構増えているために、東京市場の取扱量に全く貢献していないなんてこともあったりします。

 

かなり悲観的な話をしちゃいましたが、個人的には為替が盛り上がると活気も出てくるので、私の悲観論が杞憂になるような将来を望んではいるんですよ^^;